白物家電

普及と成熟

日本では高度経済成長期に三種の神器とまでいわれたため、大衆層の購買意欲を煽っていたこれら白物家電の多くは、すでに各家庭の生活に根差した物となっているため、市場はほぼ飽和状態にある。欧米では、これら製品は第二次世界大戦前後に普及していった。

その単純な構造から古くは修理され、また壊れにくいために再利用の市場もみられたが、日本では1990年代頃より修理にかかる人件費高騰と、海外生産拠点による低価格製品の普及により、「壊れたら買い換える」という様式が一般化している。

製品の成熟では、消費者に機能面での目新しさをアピールできない事から、多機能化による差別化を図るメーカーもあったが、近年ではエコロジーブームの高まりによって、低消費電力や廃棄時の低環境負荷を謳った製品も見られるようになってきている。特に冷蔵庫はフロンによるオゾン層の破壊が社会問題として一般に知られるようになると、フロン以外の冷媒を使った製品に注目が集まるようになってきている。

日本では市場の円熟期を迎えた白物家電であるが、アジア諸国では依然として普及途上にある国もあり、日本の炊飯器などは日本に出稼ぎに来ている外国人労働者にも人気がある。ただこれら日本製炊飯器はジャポニカ米を炊くために設計されているため、インディカ米を消費する地域では、やや不評も見られる。これらでは現地生産の、日本では珍しくすらなった電気タイマー式炊飯器(マイコンを使っていない)のような単純な機種が出回っている。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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